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オリジナルテーブル納品 [建築]

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【12月25日】
家具工房で製作していたダイニングテーブルが完成したので
そのテーブルをお客さんの家に納品しました。
設計打ち合わせの時に生まれたばかりの子供は既に5歳。元気そのものでした。
また、この家を気に入っていただいている様子でとてもうれしい。
そして2年の構想を経て、ようやくダイニングテーブルを納品しました。
オリジナルなテーブルなので、どの店にも売っていないモノ。
大切に長く使ってほしい。

【12月26日】
今年最後の設計打ち合わせ。
ボリューム模型と図面を見ながら、お客さんの生活スタイルを探る。
が第一回目ということもあり、まだまだ情報が足りない状況。
新しい場所の新しい家で何がしたいか、どんな生活をしたいのか。
お客さんの迷いがこちらにもひしひしと伝わってくる。
これから少しずつイメージが固まればいいと思う。
ダイニングテーブルと同じく、当然こちらも唯一無二の住宅。
大切に長く、そして愛着のある住宅になれば。
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アースワーク一級建築士事務所

子供の目線で [建築]

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第2回目の建設委員会が昨日無事終了。
長丁場の作業となりますが皆さんの活発な意見を頂き、良い施設となるよう頑張りたい。

このラフな模型は当日説明用として使ったもの。
あるテレビCMで 「子供の目線になって発想してみる」
といった内容が放映されている。
柔軟な発想を。 という意味なのでしょうが、私も、気持ちは子供になった気分です。
そう、自分がこの施設で遊ぶ子供になったつもりで空間を廻っています。
時に管理者に変身することも。
設計とはそんな気持ち、心が大切だと思う。
頭の中では ここに隠れて・・・壁をよじ登って・・・雨の日はここで遊んで・・ 楽しい妄想です。

いつも実行していることですが、始めから現実的な提案ではつまらない。
もっとワクワク出来る空間を創って、お客さんを驚かせよう!
悪戯心に火が点いて、こんな作業がとても楽しい。

そして打ち合わせ終了後の食事会の時、理事者から
「思い切って斬新な案をどんどん提案してください」
最近、お客さんから良く言われる嬉しい言葉を今回も頂戴しました。
この言葉は同時にプレッシャーも程よく効いているのです。

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家具をデザインする [建築]

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テーブルの名称を考えています。この姿からイメージする名前は?
なかなか思い浮かびません。
このテーブルはお客さんからデザイン依頼されて設計したダイニングテーブルです。
本日、家具工場で製作途中の中間チェックに出向きました。
塗装前の状態ですが、この2種類の木材種のコントラストがイメージ通りでひと安心。

お客さんからの要望は
「ダイニングテーブルとして使えて、更に座卓としても使えるテーブルを」
という希望で思案した結果このようなテーブルとなりました。
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こうやって足の半分を外せば
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このように座卓に変身します。
ただ今回の検査で木材の端がひび割れ、テーブルの天板の一部に隙間が生じるため
材料の取替えをお願いしました。

出来が良かったら量産販売もしたいな。なんて希望もありますが・・・。


検討中の 関連記事はこちらと    こちらです



gi5.jpg今年秋に引渡しを終えたお客さんにお昼を誘われご馳走になりました。
いつも凝った料理で関心するばかり。
食後は音楽ホールでギターの演奏会。程よく響き渡るこの空間をとても気に入っていただいている様子。
修理を終えたチェンバロも演奏者を待っているようです。
今度バイオリン奏者も呼んで演奏会を行う予定とのことで、今から楽しみです。また隣のギターショップも着々と準備が進んでいるようなのですが、高級車も買えるほどのギターが何本もあり、ショップというよりは博物館にしてはと思うほどです。

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ケムリソウ [建築]

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完成してから半年経過した住宅の点検に出向きました。
点検中ハッとなり写した写真です。
色ガラスを透過した太陽の光が綺麗に子供部屋の壁に写り、何とも言えない表情に。
そしてケムリソウの花が飾り棚にさり気なく飾られて。

設計中 「ケムリソウが好きなんです」 というお客さんの言葉を思い出した。
我が家のケムリソウは今年の暑さの影響なのか、あまり花をつけませんでしたが、
この花は見ていて飽きない花です。


嬉しいことがひとつ。
工事中、子供部屋の壁色を検討した時に描いたスケッチが飾られていたこと。
感慨無量です。

earth work

信州の建築家とつくる家 [建築]

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日本建築家協会 長野県クラブの建築家が設計した住宅がメインの雑誌

「信州の建築家とつくる家 2011」が発売されています。

今回はBlackを掲載させていただいています。

興味がある方は是非書店

又はオフィス・エムさんにてお買い求めください。

陽の光を設計する [建築]

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最近の寝不足の目をこすりながら昨日は高速道路を少し飛ばし気味に走り、基本設計終盤の打ち合わせに出向いた。間も無く11万キロに達するサーブも調子が良く、乗り心地も良いので少し眠気が出てくるほど。打ち合わせ中に模型を手に取って嬉しそうにイメージを膨らますお客さんは、なんだか楽しそうです。概算見積りも提出しほぼ満足していただいた様子。帰りの際に生まれたばかりの赤ちゃんの幸運の笑顔をお土産に頂き、元気が出たような気がしました。

模型にはいろいろな使い道があるのですが、そのひとつとして、冬至に近い今の時期、模型を外に連れ出し冬の時期どのように太陽光が室内に入るかイメージできること。それにより窓の位置や方向など機能面での検討がやりやすいのです。
だからお客さんに「外に出して部屋のどの部分に光が入るか確認してみてください」
そんなことを昨日も打ち合わせのなかで口にしました。

11ヶ月で8回の基本的な提案を終え、来年春の着工に向け最後の詰めに向け頑張りたい。

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余談ですが前段で触れたこのサーブは地味な車ですがすごく良く出来た車だと思う。ほとんど仕事の移動手段として酷使しているのでだいぶヤツレテいますが、いい車です。
この写真はこれから始まる住宅の陽の光が何時まで敷地のどの部分まで差し込むか確認した時のもの。模型で陽の光が部屋に差し込む検討をするのと同じで、設計する際、敷地への陽の光の状態などの観察は大切です。
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建物の引き [建築]

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これから計画が始まる敷地を調査していたら、近くに寂しそうにしているお宮さんが佇んでいました。区画整理地区なので仕方ないのだけれど、周囲に参道も杉並木も無い姿を見るのは寂しい限りです。直ぐ隣は宅地のようだし、道路から参道を作るような引きも無いし・・・
私は鬱蒼とした林の中に隠れるようにして鎮座する神社や寺院が好きなのですが、
このお宮さんはどうなるのでしょうか。子供たちが かくれんぼ する寛大さが残されていれば良いのですが。

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引きといえば、こちらは以前設計させていただいた住宅ですが、道路からの引きがあり過ぎ、手前の別宅で全景が見られない状態です。住宅の計画で 「後悔を残したくない」 と竣工写真を補うスケッチをデザイナーに依頼したのです。完成した際には額に入れて部屋に飾ることになっていますが、お客さんの心の内では、それが終わるまでこの住宅の完成は無いと思うのです。
設計者として嬉しい限り。

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白井晟一 精神と空間 [建築]

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11月3日まで群馬県立近代美術館で開催されている
「白井晟一 精神と空間」
を最終日の前日である本日観てきました。
白井晟一とは孤高の建築家と呼ばれ、私の尊敬する建築家のひとりです。
ノアビルや松涛美術館など彫刻的なデザインに思える建物が印象に残っています。
展示の内容は図面とスケッチ、そして模型が主な展示物なのですが、図面がすばらしい
原寸図が芸術的に描かれているのには思わずため息が出ました。
設計図というより、絵画にさえ思える作品なのです。
まさに孤高と言われる建築家ということがこの図面から読み取れる。
しかしその反面、職人を気遣う優しさも持ち合わせた人であるとをこの個展で初めて知りました。

「・・・竣工式には立派な身なりの善男善女が乾杯をして施主におめでとうを言う。長い年月苦労を共にした私の仲間達はこの祝祭の何日か前に既に汗と泥まみれの姿のまま現場から消えてこの席にはいない。私はいつも重く悲しい心で祝宴には失礼させてもらう。・・・」

展示物を観た最後のボードの一部にこのコメントを見つけたとき、
私の気持ちと同じ嬉しさと、やるせない複雑な気持ちで
しばらくこのボードの前に佇んでいました。
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午後はこの美術館の近くに群馬音楽センターがあるので久しぶりに見学してきました。
既に3度目の訪問になります。設計はアントニン・レーモンド。
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偶然今日はホール内の照明テストのようで内部をしっかり見ることができたこと。そして舞台照明の真っ赤なライトがこのホール全体を染めた光景を偶然にも見れたのは本当に幸運でした。
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レイモンドを訪ねて軽井沢へ [建築]

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【10月23日】
JIA(日本建築家協会)主催の建築見学会に参加してきました。団体行動が苦手な私としては珍しい参加なのですが、アントニン・レーモンドという建築家が設計した別荘などを特別見られるということで積極的に参加させて頂きました。
この製図台は、レーモンド事務所が夏の仕事場である軽井沢スタジオで使っていた台です。
大学を卒業してから10年以上はこんな製図台で図面を描いていた影響なのか、腰痛持ちになっていますが、これぞ設計!というオーラが漂っていました。そして懐かしい。
見学した建物は「もみの木の家(旧足立邸)」と「軽井沢のスタジオ」設計は共にチェコ生まれのアントニン・レイモンド設計です。場所は軽井沢周辺。
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今回注目したのが、特徴ある暖炉用煙突です。
ar3.jpg今後の参考にしようと
カメラでパチリ















ar5.jpgそして最も勉強になったのが、小屋の架構でした。
天井付近を軽快に見せるため、丸太径が末口3.5寸の細丸太を使った小屋組。
方杖を使い、各部材を細く実現させたこの天井に感銘を受けました。

まるで大木から伸びている幹・枝の下に居るような空間です。





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障子から光が入る様は、日本の文化。チェコ生まれの建築家の方が日本を理解していることに恥ずかしさも。そしてこんな身近なことも忘れてしまった自分に苦笑い。
皆さんが小屋から出て行った後、この空間をカメラに収め、そしてまた感動。
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見学が予定より長引いてしまったので、途中で引き上げ、本日訪問予定の軽井沢近くに住むお客さんのお宅に出向きました。以前から依頼されていたダイニングテーブルの模型を持って詳細を確認しました。
ダイニングテーブルでもあり、座卓にも使えるテーブルを。
が依頼の条件でした。
設計した住宅が完成してから2年になりますが、今年中にはこのテーブルで食事が出来そうです。

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現場は一番の学び舎 [建築]

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設計者が一本、そして更に一本と図面上に線を引くだけで
大工さんの作業がどんどん増えていきます。
いつも思うことだけれど、工事費を安くする方法として、図面の詳細を省略すること。
そうすれば施工者は安い材料で、施工し易いように・・・、など考えることも。

しかしそこには設計意図が表現されず、施工者、設計者のお互いのためになりません。
だから時間が許す限りこだわりの部分の図面をたくさん描くように心がけています。
しかし伝統工法はそうとも限らないことも。

昨日の出来事
「あ~ぁ うまくいかねぇ~!俺頭良くねぇから・・・」 と大工さんの愚痴を聞きに現場へ。
「〇〇地区の伝統的な格子を造ったことある?」
「おぉ あるよ!」と 大工さん
「ピッチはどのくらい?・・・それでいこう!」 と私。

いつも現場で教えられることが多々あります。
それは詳細図を描いたことから会話が始まり、図面を修正し、
工事が進み経験として蓄積される。
そして各種詳細の図面のバリエーションも増えていきます。
これらの図面や経験の蓄積は私の宝でもあるのです。

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