SSブログ

信州の建築家とつくる家 [建築]

jia.jpg
日本建築家協会 長野県クラブの建築家が設計した住宅がメインの雑誌

「信州の建築家とつくる家 2011」が発売されています。

今回はBlackを掲載させていただいています。

興味がある方は是非書店

又はオフィス・エムさんにてお買い求めください。

下町を散策 [日常の出来事]

tower.jpg
東京スカイツリー
下町の雰囲気が色濃く残るこの町がどのように変っていくのか見守りたい。
2日間東京を満喫した最後の観光として立ち寄った町。

「船宿 押上」 「潮干、はぜ釣、屋形船・・・」
かなり錆びたブリキの壁に書かれた看板が実に新鮮に映る。
そして典型的な船大工が造ったであろう建物もチラホラと。
普段の東京での目的と違う、この町を散策できたことが実に楽しかった東京。

大手設計事務所が設計したタワーはどこか安定し過ぎた印象もありますが、何十年先のこの町は東京の先端にあるのかもしれませんね。
だから今のうちにこれらの町を目に焼き付けておきたい。
img 024@.jpg
都心のホテル
静か過ぎる高層ホテルの客室は、朝が来ることも気が付かないほど静か。
小鳥のさえずりや、緑が広がる景色も無い。
完全に遮光されているカーテンで気持ち良い陽射しも部屋には届かない。
ここが我が家と違うところ。
夜には東京タワーや国会議事堂のライトアップが見事に輝いて・・・
そこには全て人工的な景色が広がり、これもまた東京の風情なのでしょうか。
たまに見るには本当に綺麗な景色。
yatarou.jpg
そして
今回の目的は知人に会うこと。彼らと一緒に国立新美術館でゴッホ展が開催しているので絵画鑑賞をし、食事も一緒に楽しいひと時を過ごさせていただきました。

翌日は丸の内界隈の新たなビル群 (丸の内パークビルや丸ビル) で相棒はショッピング。
私はというと、丸の内ブリックスクエアをのんびり散策し、たまたま開催していた
「ジョサイア・コンドルの岩崎邸建築展」を楽しんだ。
大河ドラマ龍馬伝で活躍した岩崎弥太郎が創設した三菱財閥の建物(三菱一号館)が写真や図面で紹介されていた。今が旬な建物です。

ステーショナリーグッズが好き
せっかくだからと、長野には売っていないこの時期話題の「ほぼ日手帳」を購入しようかとLOFTで小一時間立ち尽くし、迷いに迷って、結局自分の使い方にそぐわないと判断。
唯一のお土産は、行列に並んで買ったパン。
その旨そうな匂いが帰りの車の中に漂い・・・
こんな ささやかな楽しみがなぜかうれしい。

ブログについて
「お前のブログはいつも遊んでいる記事だな。仕事の記事が少ない!」
とは今回東京で会った友人からの言葉。
タイトルが 「建築家の休日++」 なのだから・・・
「仕事の内容だけではつまらない!だろ」 と反論。

earth work

自然の色彩を観察 [日常の出来事]

hoiku.jpg
昨日の晴天から今日は打って変わって雨。
その中で敷地の調査を決行しました。
これから計画を進める物件の建替えのための敷地及びその周辺の調査です。
計画地隣のお寺さんでは、欅の落ち葉が屋根を覆い隠し、その様はまるで 
京都大原 三千院! ・・・とまではいきませんが・・・
それにしても落葉が見事に建物と周辺をカムフラージュし、全てを美しく見せています。
昨日の飯山のお寺めぐりや、今日のしっとりした紅葉の色彩など
日本でしか体験できない色彩的なお手本を自然から頂いた気がします。
雨の敷地調査も乙なものでした。

アースワーク一級建築士事務所

寺の町を巡る [日常の出来事]

iiyama1.jpg
今の時期としては暖かな本日、この気候に誘われて寺巡りをしてきました。
長野県の北部に位置する飯山市は寺が多いところで少し有名な地です。本来ならオートバイで回りたかったところですが、既にオートバイは冬仕度も終えガレージで眠っているので、本日は車で出かけてきました。
iiyama2.jpg
紅葉も終わりに近い飯山でしたが、コケに浮くカエデの黄色がとても鮮やかに輝いています。
こんな自然の色を観察するのは仕事柄良い勉強になります。
iiyama3.jpg
茅葺の庵も秋の木枝と良く合うのは日本の美なのでしょう。

iiyama4.jpg
そして私と同じようにこの年配の方も秋を楽しんでいる様子

多くのリタイアしたであろう夫婦が嬉しそうに巡っている様子は微笑ましい光景でした。

iiyama5.jpg
寺めぐりの締め、本日のメインである「高橋まゆみ人形館」で手作りの人形を堪能しました。
昔懐かしい農村風景で見られる農夫たちの人形の姿がなぜか心に響きます。その背景がここ飯山にぴったり。

最後は地場産の市場に出向き、今が旬のりんごや野菜類を買いに。
最近我が家のブームであるSUTAUB料理に使えそうな素材を吟味するのも楽しいものだ。
earth work

陽の光を設計する [建築]

hiro3.jpg
最近の寝不足の目をこすりながら昨日は高速道路を少し飛ばし気味に走り、基本設計終盤の打ち合わせに出向いた。間も無く11万キロに達するサーブも調子が良く、乗り心地も良いので少し眠気が出てくるほど。打ち合わせ中に模型を手に取って嬉しそうにイメージを膨らますお客さんは、なんだか楽しそうです。概算見積りも提出しほぼ満足していただいた様子。帰りの際に生まれたばかりの赤ちゃんの幸運の笑顔をお土産に頂き、元気が出たような気がしました。

模型にはいろいろな使い道があるのですが、そのひとつとして、冬至に近い今の時期、模型を外に連れ出し冬の時期どのように太陽光が室内に入るかイメージできること。それにより窓の位置や方向など機能面での検討がやりやすいのです。
だからお客さんに「外に出して部屋のどの部分に光が入るか確認してみてください」
そんなことを昨日も打ち合わせのなかで口にしました。

11ヶ月で8回の基本的な提案を終え、来年春の着工に向け最後の詰めに向け頑張りたい。

hiro4.jpg
余談ですが前段で触れたこのサーブは地味な車ですがすごく良く出来た車だと思う。ほとんど仕事の移動手段として酷使しているのでだいぶヤツレテいますが、いい車です。
この写真はこれから始まる住宅の陽の光が何時まで敷地のどの部分まで差し込むか確認した時のもの。模型で陽の光が部屋に差し込む検討をするのと同じで、設計する際、敷地への陽の光の状態などの観察は大切です。
アースワーク一級建築士事務所

建物の引き [建築]

waka.jpg
これから計画が始まる敷地を調査していたら、近くに寂しそうにしているお宮さんが佇んでいました。区画整理地区なので仕方ないのだけれど、周囲に参道も杉並木も無い姿を見るのは寂しい限りです。直ぐ隣は宅地のようだし、道路から参道を作るような引きも無いし・・・
私は鬱蒼とした林の中に隠れるようにして鎮座する神社や寺院が好きなのですが、
このお宮さんはどうなるのでしょうか。子供たちが かくれんぼ する寛大さが残されていれば良いのですが。

naka.jpg
引きといえば、こちらは以前設計させていただいた住宅ですが、道路からの引きがあり過ぎ、手前の別宅で全景が見られない状態です。住宅の計画で 「後悔を残したくない」 と竣工写真を補うスケッチをデザイナーに依頼したのです。完成した際には額に入れて部屋に飾ることになっていますが、お客さんの心の内では、それが終わるまでこの住宅の完成は無いと思うのです。
設計者として嬉しい限り。

アースワーク一級建築士事務所

薪ストーブと料理 其の2 [料理]

staub1.jpg
昨日は仕事で遠方まで出向き、そしてその週は打ち合わせ等でかなりハードでした

今日は心のリフレッシュ

この業界では料理好きも多いのですが、私はまだまだ修行中

最近購入したダッジオーブン STAUB  これを使った料理です

今回で2回目

料理と言えるはずもない料理です(味付けが要です)

皮も剥かない里芋とブロッコリーをオーブンに入れ、更に塩とカレー粉と水を入れるだけ

staub2.jpg

あとは薪ストーブの上にSTAUBを載せるだけ

staub3.jpg

30分ほどで出来上がり

隣のル・クルーゼの中は相棒が作った肉団子。そしてフランスパンをアルミ箔で包み温める

これで美味しい素朴な夕食が出来上がり

ガスを使わない効率的な料理。これもエコ住宅のひとつの考えです

薪ストーブの薪も、日本の森林を守るため切り出された間伐材なのです

earth work

心は海の向こう側 [旅行]

trk.jpg
「ムスタファパシャ」 「Oh!ジャポン ジャポン」
久しぶりに旅行した時の写真を見ていたら行きたくなってきました。
以前トルコの中部アナトリア地方を旅していた時に、
庶民の乗り合いバスの中でこんな声を掛けられ、
バス内の人々と友達になったような感じがしました。
ムスタファパシャとは地名なのですが、この乗り合いバスで隣のおばあちゃんに
「ムスタファパシャに着いたら教えて」 と身振り手振りでお願いしたのですが、
日本人は珍しいらしく、バス内の皆さん好意的な表情でニコニコ顔で我々を注視。
そんな体験をしばらくしていません。

ひとつの住宅を引き渡し、そして新たな物件が始まる。
そして更にひとつの物件を引き渡し、また新たな住宅が始まる。
今までのお客さんからのご紹介により
途切れなく仕事の依頼が来ることは本当に嬉しいこと。
継続中の物件とこれから始まる物件を、
いつものように精一杯の気持ちで設計に取り組みたい。

しばらく長期的な旅行は行けそうに無いので、写真で我慢です。

アースワーク一級建築士事務所

秋の伊香保温泉と文人 [バイク]

ikaho1.jpg
【11月6日】
今が紅葉ピークの伊香保温泉。
湯元付近の河鹿橋がとても綺麗に紅葉していた。

文化の日、知り合いに誘われていたバイクツーリングは
寒さと仕事で辞退したので、不完全燃焼状態。

そして本日、相棒を連れ出しオートバイで伊香保温泉へ紅葉狩に赴いた。
朝方は寒さの影響でトイレが近く、コンビニを見つけるとトイレ休憩する状態です。
しかし、それもまた楽しい。
今日もコンビニで群馬県の館林から長野県の野沢温泉に一泊の予定でツーリングしている
イタリアンバイク乗りの渋い方と暫し駐車場で雑談。
でも、こんな会話も今シーズンは今日で終わりなのかな。お互い同じ言葉が口からポロリ。

寂しい思いと、秋晴れの清々しい朝の気持ちよさが混在しての会話を満喫しました。
ikaho2.jpg

伊香保温泉街の特徴であるこの石段が本日の目的なのですが、
そこにはこんな文字が刻まれている。



伊香保の街  与謝野晶子

榛名山の一角に段また段を成して

羅馬(ローマ)時代の野外劇場の如く

・・・・・・・・

屋根の上に屋根、部屋の上に部屋

・・・・・・・・・

街を縦に貫く本道は雑多の店に縁取られて

長い石の階段を作り、伊香保神社の前にまで

Hの字を無数に積み上げて

殊更に建築家と絵師とを喜ばせる。



この石段を上りに良く読み、そして伊香保神社を参拝し、下りにその意味を良く考える。
なるほど


ikaho4.jpg

雑多な店で岩魚の塩焼きと おでんを ほお張り

ikaho5.jpg

相棒は縁取られた店で温泉饅頭を注文する

ikaho6.jpg

部屋の上に部屋 そして 部屋


ここは文人が愛した風情ある伊香保の街


ikaho3.jpg
伊香保温泉への道中
八ッ場ダム建設予定地付近を通過。
とても綺麗というか美しい橋にびっくりしました。
そして警察官が多いと思ったら、国交大臣が来ている様子。
周辺は紅葉が綺麗な吾妻渓谷があり、
目の前に広がる紅葉をひと目見るため大勢の観光客が押し寄せていた。
こんな綺麗な渓谷紅葉が水の中に埋まるのは個人的には残念に思う。
どうかこのままにしてほしい。という気持ちでいっぱい。
しかし本日の新聞に 「中止に言及しない」 と。

earth work

白井晟一 精神と空間 [建築]

shirai2.jpg
11月3日まで群馬県立近代美術館で開催されている
「白井晟一 精神と空間」
を最終日の前日である本日観てきました。
白井晟一とは孤高の建築家と呼ばれ、私の尊敬する建築家のひとりです。
ノアビルや松涛美術館など彫刻的なデザインに思える建物が印象に残っています。
展示の内容は図面とスケッチ、そして模型が主な展示物なのですが、図面がすばらしい
原寸図が芸術的に描かれているのには思わずため息が出ました。
設計図というより、絵画にさえ思える作品なのです。
まさに孤高と言われる建築家ということがこの図面から読み取れる。
しかしその反面、職人を気遣う優しさも持ち合わせた人であるとをこの個展で初めて知りました。

「・・・竣工式には立派な身なりの善男善女が乾杯をして施主におめでとうを言う。長い年月苦労を共にした私の仲間達はこの祝祭の何日か前に既に汗と泥まみれの姿のまま現場から消えてこの席にはいない。私はいつも重く悲しい心で祝宴には失礼させてもらう。・・・」

展示物を観た最後のボードの一部にこのコメントを見つけたとき、
私の気持ちと同じ嬉しさと、やるせない複雑な気持ちで
しばらくこのボードの前に佇んでいました。
shirai4.jpg
午後はこの美術館の近くに群馬音楽センターがあるので久しぶりに見学してきました。
既に3度目の訪問になります。設計はアントニン・レーモンド。
shirai3.jpg
偶然今日はホール内の照明テストのようで内部をしっかり見ることができたこと。そして舞台照明の真っ赤なライトがこのホール全体を染めた光景を偶然にも見れたのは本当に幸運でした。
アースワーク一級建築士事務所

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。