色いろ [建築]
色ガラスを選んでいます。
ある住宅の窓に取り付ける色ガラスを。
建築で一番悩むのが色だと思うのです。
いろいろな色や素材を使いすぎると、いかがわしいホテルになってしまうし、
かといって、シンプル過ぎるのも・・・。
理論的に考えるといつまでたっても決まりません。
思い切って直感で決めることが良い場合もあると思うのです。
ある人と話をしている時
「感性はその人の生まれ育った家庭に強く影響するもの」
「芸術的に成功するには99%の努力と1%の才能」
「その最後の1%が大切。いわゆるその人の感性なのです」 と。
感性が優れている訳ではないので、良いものを見るように心がけています。
少しは感性も養えると良いのですが。
建築には技術的な面と芸術的な面の、ふたつの重要な要素があります。
色については心理面を除けば芸術性が強い部分。
だから案外楽しみながら色決めすると良い案も浮かぶもの。
と信じて作業を進めているのですが、閃くまでの時間が足りません。
まだまだ修行が足りないのでしょう。
そしてこちらは昨年の暮れに施工図をチェックしながら怒り心頭になってきた部分。
「承認印を押すまで施工中止!!!」
久しぶりに怒鳴った言葉ですが、決して施工者が憎いわけでもないのです。
工期を守りたい施工側と良いものを作りたい設計者側の対峙のシーンです。
このピリピリ状態で色も決めるのだから現場監理は大変な作業なのです。
忍耐、感性、知性、決断力、そして直感・・・まだまだ修行中。
earth work
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