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白井晟一 精神と空間 [建築]

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11月3日まで群馬県立近代美術館で開催されている
「白井晟一 精神と空間」
を最終日の前日である本日観てきました。
白井晟一とは孤高の建築家と呼ばれ、私の尊敬する建築家のひとりです。
ノアビルや松涛美術館など彫刻的なデザインに思える建物が印象に残っています。
展示の内容は図面とスケッチ、そして模型が主な展示物なのですが、図面がすばらしい
原寸図が芸術的に描かれているのには思わずため息が出ました。
設計図というより、絵画にさえ思える作品なのです。
まさに孤高と言われる建築家ということがこの図面から読み取れる。
しかしその反面、職人を気遣う優しさも持ち合わせた人であるとをこの個展で初めて知りました。

「・・・竣工式には立派な身なりの善男善女が乾杯をして施主におめでとうを言う。長い年月苦労を共にした私の仲間達はこの祝祭の何日か前に既に汗と泥まみれの姿のまま現場から消えてこの席にはいない。私はいつも重く悲しい心で祝宴には失礼させてもらう。・・・」

展示物を観た最後のボードの一部にこのコメントを見つけたとき、
私の気持ちと同じ嬉しさと、やるせない複雑な気持ちで
しばらくこのボードの前に佇んでいました。
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午後はこの美術館の近くに群馬音楽センターがあるので久しぶりに見学してきました。
既に3度目の訪問になります。設計はアントニン・レーモンド。
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偶然今日はホール内の照明テストのようで内部をしっかり見ることができたこと。そして舞台照明の真っ赤なライトがこのホール全体を染めた光景を偶然にも見れたのは本当に幸運でした。
アースワーク一級建築士事務所
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ブラン

たくさんの職人さんが携わって、いろんなエピソードがあって
ひとつの現場が完成していくのは、毎回私も感動します。
そして、どれも忘れられない現場になります。
by ブラン (2010-11-03 11:28) 

earth-work

この仕事は辛い時もありますが、楽しい仕事ですね。
特に職人さんと現場で話をすることが、良い勉強になったり。
そしてこのように平日美術館に行けるのも、仕事柄なのでしょう。
by earth-work (2010-11-04 11:43) 

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